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あなたの心のお話、お伺い致します。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.03-5209-0874

〒101-0047 東京都千代田区内神田3−12−4 第一岸ビル2F

診療案内、診療時間、主な疾患についてmedical info

診察時間

 
午前10:00〜13:00 月2回
午後15:00〜19:00

※日曜日と祝日は休診です。水曜日と土曜日は、午前の部だけです。土曜日は原則第2・4週が診療日ですが、ときに変更させて頂きます。

当院では、患者様の待ち時間を軽減するため、Web予約システムを導入しております
Web予約システムは再診時よりご利用出来ます

http://kanda-mc.atat.jp←携帯、PCからアクセスしてください。
iコールシステム  是非、ご利用下さい。QR CODEは、下記です。
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(診察券記載のID番号が必要です。診察券をご用意下さい)

診察は基本的に受付順ですが、症状、緊急度によって多少前後させて
頂く事もあります。

診療内容


【当院で治療実績のある主な疾患】

うつ病、躁うつ病(双極性感情障害)、適応障害、発達障害、統合失調症(外来通院で維持できる方が対象ですが、症状悪化時には、入院紹介も致します)、認知症、不安障害(パニック、社会不安、強迫性障害、PTSDなどを含む)、身体表現性障害、解離性障害、摂食障害(過食・拒食)、不眠症、、ナルコレプシー、更年期障害(漢方薬も処方します)、過敏性腸症候群、アルコール依存症(入院紹介可能)、「ボーダーライン(境界型)」などの所謂「パーソナリティー障害」

※診断してお薬を処方するだけでなく、カウンセラーと連携して、その患者様固有の問題は何か?を探求することを重視しています。

※患者様の状態によっては、最初はまずご入院頂いた方が良い場合があります。
また症状に変動が在る人は、後に症状が悪化した時に入院を要する場合もあります。脳の器質的・機能的な詳しい検査を行うための入院もあり得ます。当院では、患者様の状態に応じ、できるだけ適切な入院先をご紹介しております。



入院または検査医療機関:ご紹介・連携実績の一部[五十音順]
秋元病院(千葉県鎌ヶ谷市)
くじらホスピタル(江東区)
国立精神・神経医療研究センター病院(小平市)
順天堂大学医学部附属順天堂医院(文京区)
成仁病院(足立区)
東京医科歯科大学医学部附属病院(文京区)
東京大学医学部附属病院(文京区)
日本橋循環器科クリニック(中央区)
福井記念病院(神奈川県三浦市)
船橋北病院(千葉県船橋市)
三木内科クリニック(千代田区)
村上病院(江戸川区)
楽山(埼玉県越谷市)http://www.rakuzan.or.jp
北辰(埼玉県越谷市)
八重洲クリニック(中央区)


診療内容〜当院で扱う疾患の概要



【うつ病】
現在、当院の新患患者さんは、うつ病圏の方が最多となっています。殆どはお仕事をお持ちの方で、たいてい職務上のストレスが誘因となっていますが、プライベートでも問題を抱えていらっしゃって、問題が複雑化しているケースも少なくありません。治療としては、ある程度以上重いうつ病であれば、まずは充分な休養をお取りになることが大切です。ためらわず診断書を提出して休みましょう[診断書は、初診時に直ぐ発行可能です]。良い意味での「自己中心主義」へ速く発想を転換した方が治りが早く、結局は会社にとってもプラスになるのです。最近は、企業のメンタルヘルスへの取り組みも進んでおり、殆ど例外なくスムースに休ませてもらえます。お休みになる期間としては、当初3ヶ月で設定するのが一般的ですが、延長することもあり得ます。職場に産業医・産業カウンセラーがいらっしゃる場合は、連携しつつ治療を進めます。それまでの職場環境に問題があった場合は、改善を求めるアプローチを行います。(プライベートな問題を抱えていらっしゃる場合は、必要あるいはご希望に応じ、当事者同席面接も行います)
エネルギーの余裕が感じられる位になってから(休むことに充分「飽」きてから)復帰されるのがベストです。復帰後少なくとも1ヶ月間は、時短勤務などの負担軽減措置を講じて頂くのが望ましいです。それも殆どの会社はOKです。予め、段階的な復帰プログラムが用意されている会社も増えてきました。

※最初に重要なことは、本来のうつ病なのか否かを見極めることです。うつ症状が悪化している状態で受診されても、うつ病ではない人もいます。例えば躁うつ病(ハイテンション過ぎる躁状態と落ち込んだうつ状態の波を繰り返すタイプ)の人は、躁状態の時には調子が良いと感じていらっしゃるので、自分から病院へ行こうとは思わないことが多く、うつ状態が悪化したとき初めて不調を自覚して受診されます。また、パーソナリティー障害、発達障害、統合失調症その他の精神疾患であっても、うつ状態はよく見られることなので、慎重な吟味が必要です。その辺を正しく見極めないと、治療がうまくいかないことも起こり得ます。なので、当院では、初診時にできるだけリラックスできる雰囲気で、充分時間を取り過去の生活歴まで遡った問診を行い、必要に応じ心理検査を行うことを心がけています。

※今の環境を離れて静養なさった方が良いと考えられる患者様には、入院をお勧めします。最近は、ホテルのような快適な環境で安らげる病院も徐々に増えてきました。当院はうつ病患者さんの療養に適したいくつかの病院と常にネットワークを保っています。

※どうしてもお仕事を休むことができない状況に置かれている方、あるいは、むしろ休まない方が望ましいタイプの方も少数いらっしゃいますが、その場合は、よく話し合って、ベストな解決策を考えて行きます。

※お薬は殆どの場合、お飲みになった方が治りが遙かにスムースです。最近は、副作用が殆ど無い、良いお薬が幾つも出ています。ただ、新しいタイプの抗うつ剤はどれもかなり高価なので、自立支援医療制度(都道府県による医療費補助制度)を活用されることをお勧めします。通院医療費の負担が格段に楽になります。個人情報は厳密に管理されているので、心配ありません。申請手続きは、意外に簡単です。

※うつ病の患者さんにとって大きな問題は、孤立・孤独感です。それが深まると、自殺を考えてしまわれることもあります。当院では、全職員が患者さんの心を支えるためのカウンセリング的対応に力を注ごうと努めています。

※うつ病の人を励ましてはならない、とは昔からよく言われることですが、それは決して傍観することではありません。周囲の人の心構えとしては、患者さんが自分なりのペースで回復していくのを、急かさず温かく見守ってあげる姿勢が大切です。

【躁うつ病】

躁うつ病(双極性障害)とは、調子の上がり下がりの波が見られる疾患です。波の出方などによっていくつかに分類されますが、最も典型的なタイプでは、大きな『躁』の波と大きな『うつ』の波が繰り返されます。

典型的な『躁』では、調子が高すぎて、落ち着かない状態が続きます。あまり寝なくても疲れ知らずで元気で、朝からいろんなアイデアが湧き、常に何かせずには居られない感じです。話し出すと止まらなくて、しばしば誇大的傾向も見られます。感覚の変化も見られ、主観的にはインスピレーションが高まり、いつもの景色がふだんよりきれいに見えたり、異性がより魅力的に感じられたりするかも知れません。

この『躁』の時期には、しばしば問題行動が発生しますが、ご本人にはその自覚が乏しい[後で悔やまれることが多い]のが特徴です。例えば、高価な買い物、無謀な投資、軽率な恋愛などです。基本的に上機嫌なことが多いですが、邪魔が入るとキレてしまうことも珍しくありません。ご本人は、むしろ良い状態とし思っているので、受診しようとは考えません。しかし、そのままにしておくと、問題行動がエスカレートして、深刻な事態に至る恐れがあります。「どうも神経の調子が良くないみたいだからメンタル科へ行った方が良いんじゃない?」と、身近な人から説得して頂かないといけません。

一方、躁うつ病の人の『うつ』は、一見うつ病そのものですが、よくよく観察すると微妙に「躁」の要素が隠れていることもあります。純粋なうつ病の人は全面的にエネルギーが低下していますが、躁うつ病の人の『うつ』は、どこかしら部分的にエネルギーが保たれていたり、純粋なうつ病の人にはあまり無い不安定さ(移ろいやすさ)が見られたりします。受診の判断は、うつ病に準じ、2週間以上『うつ』が続いているなら受診された方が良いでしょう。躁うつ病の人は、『うつ』の時期になって初めて調子が悪いと自覚して受診されることが多いので、うつ病なのか躁うつ病の『うつ』なのか、最初の見極めが重要です。注意深く問診してみると、過去にハイテンションな時期があったと判ることも少なくありませんが、ご本人はふつうに「元気だった」としか仰らないことがあります。

※以上は、典型例に関することで、躁うつ病(現在の公式用語では、双極性障害)には、様々なタイプがあります。いずれにしても、まずは薬物療法などで神経のコンディションの安定化を図りつつ、ある程度時間をかけて心理的課題の解決に取り組んでいくというのが基本です。状態が変化していく疾患なので、その人の波の特徴をできるだけ正しく把握し、変化を予測し対策を立てること、変動力の強さ、不安定さの程度を小刻みに評価することが重要です。

[統合失調症]
確率的におおよそ100人に1人の人が発症する病気で、決して珍しいものではありません。本質は、脳内の情報伝達システムの変調です。急に発症することも、いつの間にか緩やかに発症していることもあります。多くの場合は、思春期〜青年期に発症し、慢性経過をたどるので、ある程度長期的な治療と、社会復帰へ向けたリハビリテーションを要します。初めの時期は、思考の混乱・情緒不安定・幻覚妄想などの謂わば《神経過敏的な症状》が目立ち、落ち着いてこられると、それらの症状はかなり収まります。その代わり、その後は、やる気が出ない、外に出ると不安になったり疲れたりするのでお家にこもって居たい、生き生きとした感情が湧いてこないなどの《神経衰弱的な症状》がある程度の期間続きます。ときに過敏症状がぶり返すこともあります。その後、徐々に社会的な活動に復帰していけるようになられることが多いですが、回復のペース・度合いには個人差があります。

大切なことは、
1.できるだけ早期に正確な診断を受け、治療を開始すること
※治療開始が早いほど、治りやすいことが、多くの研究データで実証されています

2.規則正しい通院・服薬を維持し、無理のないペースで復帰を図ること
※多くの場合、数年以上の治療が必要となるので、自立支援医療、障害手帳、障害年金などの社会的サポートを上手に活用することです。
※元は、schizophreniaという言葉で、かつては「精神分裂病」と訳されていました。しかし、誤解を生んだり、偏見を助長して患者さんに不利益をもたらす恐れがあるので、精神神経学会で議論を重ねた結果、日本語訳が変わりました。単に呼び方が変わっただけではなく、この疾患に対する捉え方、治療についての考え方がより患者さんの側に立つように変わった面があります。

最近は、非常によく効くお薬も開発され、外来通院だけで回復される患者さんも多くなりました(昔は、ともかく一旦は入院を要するケースが多く、入院が長期に及ぶ人も少なくありませんでした)
当院では、入院して頂いた方が治りが早いと考えられる患者様には、専門医の居る病院へ入院のご紹介を行っております。
ともかく、患者さんご本人にとっても、ご家族にとっても、長く悩んでおられるよりも、できるだけ早く治療へ向けた行動を開始して頂くことが大事です。

尚、当院が遠すぎて通い難いが、何処の病院に行けば良いのか判らない・・・という方は、ぜひ地元保健所[センター]の精神保健相談窓口に問い合わせてみてください。適切なクリニック・病院を教えて頂けるはずです。

下記は、2013.6.19のブログに追記した内容です;

統合失調症を病み始めると、周囲の世界の感じられ方が、そしてその中での自分自身の有り様が、以前とは微妙に、しかし確かに、異なるものへと変化していきます。

それを言葉で表すのは容易ではありませんが、例えば精神病理学者の故宮本忠雄先生は、その以前とは異なってしまった状態について「周囲の現実との生き生きとした接触は完全に失われ、そればかりでなく、周囲の現実はそれまでの自然さを失って、異様な、不気味な、奇態な、見知らぬ相貌を身につける」(『精神分裂病の世界〜心理的反世界の構造』1977)と記しておられます。※統合失調症は、かつて精神分裂病と訳されていました。

初めて経験する事態の只中に在って、患者さんの内面では名状しがたい不安緊張感のようなものが高まっており、一見静かに見えるときでも、様々な症状(幻覚妄想など)が活発に生起していたりします。

ですから、単に落ち込んで元気をなくしているのとは根本的に異なります。

周囲の人にとっては理解しがたい言動(脈絡の無い独り言、筋道の通っていない会話、妄想的な発言など)や行動(幻覚妄想に影響された行為など)が、しばしば見られます。

ところが、患者さん自身には、「これは何か精神的な病気なのかも知れない?」という認識が乏しいことが多いのです。それは、統合失調症の本質を考えると無理からぬ事と言えます。患者さんは、これまで全く経験したことの無い状況の只中に居て、症状を症状として捉えることが出来ない、いつの間にか症状に圧倒されていて、症状を対象化して思考することができないのです。

ですから、統合失調症が疑われる場合は、受診へ向けて周囲のご家族らが働きかけてあげることが大切です。ご本人が感じている不調感を手がかりに、「調子が悪いようだから、病院へ行ってみたら?」と、柔らかく説得するのが一番です。

以下は、HPにも記載している内容ですが、改めて;

統合失調症は、確率的におおよそ100人に1人の人が発症する病気で、決して珍しいものではありません。脳内の情報伝達システムの変調に因るものと考えられています。急に発症することも、いつの間にか緩やかに発症していることもあります。多くの場合は、思春期〜青年期に発症し、慢性経過をたどるので、ある程度長期的な治療と、社会復帰へ向けたリハビリテーションを要します。初めの時期は、思考の混乱・情緒不安定・幻覚妄想などの謂わば《神経過敏的な症状》が目立ち、落ち着いてこられると、それらの症状はかなり収まります。その代わり、その後は、やる気が出ない、外に出ると不安になったり疲れたりするのでお家にこもって居たい、生き生きとした感情が湧いてこないなどの《神経衰弱的な症状》がある程度の期間続きます。ときに過敏症状が再燃することもあります。その後、徐々に社会的な活動に復帰していけるようになられることが多いですが、回復のペース・度合いには個人差があります。

DSM(アメリカ式の診断基準)における統合失調症
1.妄想 
2.幻覚 
3.解体した(まとまらない)会話 
4.ひどく解体した、または緊張病性の行動 
5.陰性症状:感情の平板化、思考の貧困、意欲の欠如

※上記のうち2つ以上が、1ヶ月以上続いていることで統合失調症と診断しますが、1または2の症状が著しいときは、それだけで診断できるとされています。

なお、最近は、伝統的な精神医学の教科書や家庭医学書に典型例として描かれているような統合失調症の患者さんが減少してきているようだと言われています。それが何を意味するのかは、議論のあるところですが、(あくまでも相対的にですが)軽症の患者さんが増えていることは確かなようです。ごく軽症の患者さんは、一見うつ病のように見えたりしますが、内面的な症状と経過をよく観察すると、統合失調症の要素が認められます。


(順次作成中です)

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